この記事の要点
- コウヘイデザイン株式会社は2026年9月28日(月)、ハラスメント・コンプライアンス・メンタルヘルスの3領域を1つにまとめた生成AI搭載のクラウドサービス「PHYLAX(フィラクス)」の提供を開始しました。
- 2026年10月1日から、カスタマーハラスメント(カスハラ)対策と就活セクハラの防止措置が、企業規模を問わずすべての事業主の義務になります。
- PHYLAXは、誰が・いつ・どの領域を・どこまで理解したかを日付入りの記録として残します。「教育を実施していた」ことを後から示せるのが最大の特徴です。
- 法務は弁護士・原田大氏、メンタルヘルスは精神科医・堀内和一朗氏が監修。料金は登録人数に応じた月額制で、20名まで月5万円(税別)から利用できます。
本日、当社はPR TIMESにてPHYLAXの提供開始を発表しました。この記事では、プレスリリースでは書ききれなかった開発の背景や、導入を検討されている人事・総務・経営者の方が気にされる点を、なるべく具体的にまとめています。
PHYLAX(フィラクス)とは
PHYLAX(フィラクス)は、ハラスメント・コンプライアンス・メンタルヘルスの3領域を、1つのプラットフォームで「学び」「測り」「記録する」ための、生成AI搭載のクラウドサービス(SaaS)です。コウヘイデザイン株式会社(本社:大阪市中央区/代表取締役:田中耕平)が開発・提供し、サブスクリプション形式で利用できます。
名称はギリシャ語の「φύλαξ(番人・守護者)」に由来します。会社と従業員の両方を守る仕組みでありたい、という意味を込めました。
| サービス名 | PHYLAX(フィラクス) |
| 提供開始日 | 2026年9月28日(月) |
| 提供形態 | クラウド(SaaS)・月額サブスクリプション |
| 対象領域 | ハラスメント/コンプライアンス/メンタルヘルス |
| 搭載ハラスメント類型 | パワハラ、セクハラ、マタハラ、ケアハラ、カスハラ、就活セクハラを含む7類型(コンプライアンス領域は順次追加) |
| 監修 | 弁護士・原田大氏(法務)/精神科医・堀内和一朗氏(メンタルヘルス) |
| 料金 | 月額5万円〜(税別・登録人数により変動) |
| 公式サイト | https://phylax-ai.jp |
2026年10月1日、何が義務になるのか
PHYLAXの提供開始を9月28日に合わせたのは、3日後に大きな法改正の施行が控えているからです。
カスタマーハラスメント対策の義務化(改正労働施策総合推進法)
2026年10月1日、改正労働施策総合推進法の施行により、顧客や取引先からの著しい迷惑行為、いわゆるカスハラへの対策が、企業規模を問わずすべての事業主の義務になります。これまでパワハラ・セクハラ・マタハラなどで求められてきた「雇用管理上の措置」の枠組みが、カスハラにも広がる形です。
厚生労働省の指針は、事業主に対して、方針の明確化と周知・啓発、相談・苦情に応じる体制の整備、事後の迅速かつ適切な対応、抑止のための措置などを求めています。
見落とされがちなのが、カスハラは店舗や窓口だけの問題ではないという点です。取引先の担当者による過度な要求や威圧的な言動、つまりBtoBの取引関係でもカスハラは起こります。「うちは一般消費者と接しないから関係ない」とは言えません。
就活セクハラの防止措置の義務化(改正男女雇用機会均等法)
同じく10月1日から、改正男女雇用機会均等法により、就職活動中の学生など求職者等に対するセクシュアルハラスメント(就活セクハラ)の防止措置も義務化されます。OB・OG訪問やインターンシップ、面接の場面が対象になり得るため、採用に関わる社員への教育が欠かせません。
義務化は「締切」であってゴールではない
ここで強調しておきたいのは、10月1日を過ぎても対応は終わらないということです。社員は入れ替わりますし、法改正も続きます。規程を1枚つくり、研修を1回やって終わり、という対応では、現場の理解は時間とともに薄れていきます。PHYLAXは、この「継続して学び続ける」部分を担うための道具として設計しました。
なぜPHYLAXを開発したのか
当社は大阪と東京を拠点に、Web制作や動画制作、ブランディング、SNS運用などで中小企業のお手伝いをしてきました。その中で、人事や総務の方から繰り返し聞いてきた言葉があります。
「規程は作った。研修も一度はやった。ただ、社員が本当に理解しているかは分からない」
集合研修の出席簿を見れば、誰が参加したかは分かります。しかし、内容を理解していたかどうかまでは分かりません。eラーニングを導入しても、動画を流しっぱなしにして修了、というケースは珍しくありません。
PHYLAXは、この「分からない」を数字とログに変えるために開発しました。理解度をスコアで測り、その履歴をクラウド上に残す。そうすれば、どの部署のどのテーマが弱いのかが見えますし、万が一のときに「会社として教育を実施していた」ことを示す材料にもなります。
PHYLAXの8つの特徴
1. ハラスメント・コンプライアンス・メンタルヘルスを1つに
この3領域は、これまで別々のベンダー、別々の研修で対応するのが一般的でした。ハラスメント研修はA社、コンプライアンス研修はB社、ストレスチェックはC社、という具合です。PHYLAXでは、1つのアカウントで学習から診断、記録まで完結します。管理する画面も契約も1つにまとまるため、担当者の手間が減ります。
2. 「教育を実施していた」という証跡が残る
誰が、いつ、どの領域を、どこまで理解したか。学習と診断の履歴がクラウド上に蓄積されます。紙の出席簿との違いは、「受けたかどうか」だけでなく「理解できていたかどうか」までがデータとして残ることです。
3. 弁護士と精神科医が監修
設問と解説は、法令および厚生労働省の公開資料を一次情報として確認したうえで、専門家の監修を経て搭載しています。監修体制は後述します。
4. 生成AIが「なぜそうなのか」を返す
設問はすべて3択です。回答すると、その場で生成AIが解説を返します。正解・不正解を伝えるだけでなく、判断の根拠と、実務上どこで判断が分かれるのかを示すため、「テスト」ではなく「学習」として機能します。結果画面では理解度スコアとAIによる所見を表示し、必要に応じて相談窓口への導線もつなぎます。
5. 4段階のスコアで、部署ごとの弱点が見える
理解度スコアは次の4段階で表示します。
| 段階 | スコア |
| 要復習 | 59以下 |
| 基礎 | 60〜74 |
| 実務 | 75〜89 |
| 十分 | 90以上 |
管理画面では、部署別の理解度、未受講者、高ストレス回答や重大な回答のアラート、相談リクエストの対応状況を一覧で確認できます。「営業部はカスハラの理解が弱い」「新卒採用担当者の就活セクハラ理解が基礎止まり」といった傾向が見えれば、次に打つ手も具体的になります。
6. 外国籍従業員にも母国語で
設問・解説・結果表示の多言語対応を標準で搭載しています。日本語の研修では内容が届きにくかった外国籍の従業員にも、同じ水準の学習機会を提供できます。製造業や介護、飲食など、外国籍の方が多く働く職場では特に意味のある機能だと考えています。
7. 紛争になったとき、会社側に有利に働く可能性がある
ハラスメントをめぐって従業員と争いになったとき、会社が問われるのは、防止のための措置をどこまで講じていたかです。PHYLAXには、対象者ごとの受講日時に加え、どの設問にどう答え、理解度が何点だったかまでが日付入りで残ります。もちろん、記録があれば必ず会社が守られるというものではありません。ただ、何も残っていない状態と比べれば、説明できる材料は大きく変わります。
8. 就業規則やマニュアルを学習画面から引ける(オプション)
オプションで、既存の就業規則をPHYLAXに搭載できます。就業規則は事務所内に備え置いて閲覧してもらう運用が一般的でしたが、PHYLAXに載せておけば、従業員はいつでも内容を確認できます。自社マニュアルの作成・搭載にも対応します。
監修体制
PHYLAXでは、法務とメンタルヘルスという性質の異なる2つの領域について、それぞれの専門家に監修をお願いしています。
法務領域:弁護士・原田大氏
あいりす大阪法律事務所所属の弁護士で、中小企業診断士でもあります。企業法務を中心に幅広い案件を手がけており、ハラスメント・コンプライアンス領域の設問と解説について、法令との整合性や実務上の判断を監修いただきました。
メンタルヘルス領域:精神科医・堀内和一朗氏
医療法人社団緑水会 横浜丘の上病院所属の精神科医です。精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医・指導医、産業医の資格を持ち、産業精神保健を専門分野の一つとしています。メンタルヘルス領域の設問と解説を監修いただきました。
料金プラン
料金は登録人数に応じた月額制です。初期に大きな投資をしなくても始められるよう、価格を抑えた設計にしました。
| 登録人数 | 月額(税別) |
| 〜20名 | 50,000円 |
| 〜100名 | 100,000円 |
| 〜200名 | 200,000円 |
| 〜300名 | 300,000円 |
| 300名超 | 要相談 |
オプションとして、次のメニューを用意しています。
- 社員登録の代行入力
- 自社マニュアルの作成・搭載、就業規則の作成・搭載(既存の就業規則の搭載を含む)
- オリジナル研修動画の制作(100,000円〜)
- 社外の相談・公益通報窓口の設置(導入企業と提携弁護士が直接ご契約/別途お見積り)
セキュリティ
従業員の回答データやメンタルヘルスに関わる情報を扱うため、セキュリティは最優先で設計しています。PHYLAXはGoogle Cloud上に構築し、通信はTLS1.2以上で暗号化、保存データはAES-256で暗号化しています。データは日本国内で保管します。
PHYLAXでできること・できないこと
導入を検討していただくうえで、正直にお伝えしておきたいことがあります。PHYLAXを導入しただけで、法律上の義務への対応がすべて完了するわけではありません。
厚生労働省の指針が求める措置には、方針の明確化や周知・啓発のように、PHYLAXの学習・診断機能で支えやすいものがある一方、相談を受けた後の事実確認や被害者への配慮、行為者への対応のように、最終的には会社の判断と実行が必要なものもあります。
PHYLAXは、教育・周知と理解度の把握、その記録を中心に支える仕組みです。足りない部分は、提携弁護士による社外相談窓口の設置などのオプションで補う設計にしています。自社の体制のどこに穴があるかを確認するところから、ご相談いただければと思います。
こんな企業におすすめです
- 10月1日の義務化を前に、何から手をつければいいか整理しきれていない
- 研修はしたが、社員の理解度を把握する手段がない
- ハラスメント、コンプライアンス、メンタルヘルスの対応が、担当者や外注先ごとにバラバラになっている
- 取引先や顧客からの理不尽な要求に、現場の社員が一人で対応している
- 採用活動に関わる社員が多く、就活セクハラへの備えが必要
- 外国籍の従業員が多く、日本語だけの研修では届きにくい
- メンタル不調による休職や離職を減らし、人材の定着につなげたい
代表・田中耕平のコメント
義務化は締切であって、ゴールではありません。10月1日を過ぎても従業員の入れ替わりは続きますし、法改正もあります。現場では判断に迷う場面が毎日のように出てきます。
一度きりの研修では形式的になりがちで、受けた本人の身にならない。この声を各方面からいただいてきました。だから、設問の内容を都度入れ替えられて、学習機能まで備えた形にし、そのうえで価格を抑えた月額のサブスクリプションにしました。
もうひとつ、意識したことがあります。ハラスメント対策は守りの投資だと思われがちです。ただ、教育の記録がきちんと残っていて、メンタル不調の兆しが早く見つかる会社は、人が辞めにくい。求職者にも、取引先にも、その姿勢は伝わります。会社にとっての財産である従業員が定着する会社をつくるための道具として、PHYLAXを使っていただけたらと考えています。
よくあるご質問
Q. PHYLAXを導入すれば、カスハラ義務化への対応は完了しますか?
A. いいえ。PHYLAXは教育・周知と理解度の把握、その記録を支える仕組みで、導入だけで法律上の措置がすべて完了するものではありません。相談対応や事後対応など、会社として整備すべき体制は別途必要です。社外相談窓口の設置などはオプションで対応できます。
Q. 何名から利用できますか?
A. 少人数から利用できます。20名までのプランは月額50,000円(税別)です。300名を超える場合は個別にお見積りします。
Q. どのハラスメントに対応していますか?
A. 提供開始時点で、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、マタニティハラスメント、ケアハラスメント、カスタマーハラスメント、就活セクハラを含む7類型を搭載しています。コンプライアンス領域は順次追加していきます。
Q. 設問や解説の内容は誰が確認していますか?
A. 法令と厚生労働省の公開資料を一次情報として確認したうえで、法務領域は弁護士・原田大氏、メンタルヘルス領域は精神科医・堀内和一朗氏の監修を経て搭載しています。
Q. 生成AIの解説は正確ですか?
A. 設問と解説の土台は専門家の監修を経ています。生成AIはその内容をもとに、回答に応じた解説や所見を返す役割です。個別の事案について法的な判断が必要な場合は、弁護士などの専門家にご相談ください。
Q. 外国籍の従業員も使えますか?
A. はい。設問・解説・結果表示の多言語対応を標準で搭載しています。
Q. データはどこに保管されますか?
A. Google Cloud上に構築しており、データは日本国内で保管しています。通信はTLS1.2以上、保存データはAES-256で暗号化しています。
まとめ
2026年10月1日から、カスハラ対策と就活セクハラの防止措置が、すべての事業主の義務になります。ただ、本当に大切なのは10月1日に間に合わせることではなく、その後も社員が学び続け、会社がその状態を把握し、記録として残し続けることです。
PHYLAXは、ハラスメント・コンプライアンス・メンタルヘルスの3領域を1つにまとめ、弁護士と精神科医の監修のもと、「学び」「測り」「記録する」ためのクラウドサービスです。デモのご希望や、自社の体制についてのご相談も受け付けています。まずは公式サイトから資料をご請求ください。
- PHYLAX公式サイト:https://phylax-ai.jp
- プレスリリース(PR TIMES):弁護士×精神科医監修の3領域統合型コンプライアンスクラウド「PHYLAX(フィラクス)」を9月28日提供開始
- PHYLAX公式Instagram:@phylax_ai
お問い合わせ
コウヘイデザイン株式会社
本社:大阪市中央区本町4-4-17 アート本町ビル1階/東京オフィス:代官山
TEL:03-6452-5323
※本記事の法令に関する記載は、2026年9月28日時点の情報にもとづきます。個別の事案への対応は、弁護士・社会保険労務士などの専門家にご相談ください。
